SEO対策できていますか?ECサイト集客アップのコツ

SEO対策できていますか?ECサイト集客アップのコツ

パソコンやスマートフォンの普及に伴いインターネット上で買い物をすることが増えました。また、ショッピングモールサイトへの出店だけでなく、個人でも気軽に開設できるECサービスも誕生しています。そのため、インターネット上には膨大なECサイトが存在しており、商品・サービスを販売するためにはSEO対策が必須です。この記事では、ECサイトのSEO対策の必要性ややり方、注意点についても解説します。

SEOとは

SEOは、「Search Engine Optimization」それぞれの頭文字を取ったもので、日本語では「検索エンジン最適化」を意味します。検索エンジン最適化は、特定のキーワードを検索したときに検索エンジンの上位に表示されることです。

例えば、「ファッション」と検索したときには何億ものサイトが検索結果として表示されます。これらの検索結果の中で、上位に表示されているものこそアクセスされやすいため、サイトを運営するうえではSEO対策が必要です。


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日本国内のEC市場需要

経済産業省の令和2年度の電子商取引に関する市場調査によると、物販系分野の日本のBtoC-ECの市場規模は2019年が10兆515億円に対し、2020年は12兆2,333億円でした。伸長率は21.71%で、新型コロナウイルス感染症拡大による巣ごもり消費も大きく影響しています。

しかし、2013年は5兆9,931億円で、経年推移を見ても毎年市場規模が拡大していることがわかります。

ECサイトの主な流入経路

どんなにいい商品・サービスであってもサイトにアクセスしてくれる人がいなければ、もちろん売れることはありません。そのため、より多くの集客ができるように対策する必要があります。

そこで、まずはどういった経路でサイトにアクセスするのか流入経路について解説します。サイトへの流入経路は、主に「自然検索」「広告」「SNS」「直接流入」です。

自然検索

自然検索は、検索エンジンで特定のキーワードを検索し、検索結果からサイトにアクセスすることで、オーガニック流入ともいいます。

パソコンやスマートフォンが普及している近年では、分からないことや調べたいことなど必要な情報を検索することが当たり前となっています。

そのため、ECサイトの集客アップを目指すうえでは、とても重要な経路です。

広告

ウェブ上にある広告をクリックして、サイトにアクセスすることです。

リスティング広告、リターゲティング広告、アフィリエイト広告など近年ではさまざまな広告があります。

例えばリスティング広告は、特定のキーワードで検索したときに、検索結果に表示されるテキスト形式の広告です。特定のキーワードに興味を持った人が流入してくるため、購買意欲が高いです。

SNS

SNSに貼られているリンクからサイトにアクセスすることです。また、SNS自体にショッピング機能があり、その機能を使ってサイトにアクセスしてもらうこともできます。

総務省の令和3年通信利用動向調査の結果によると、SNSを利用する個人の割合は78.8%とされていることから、今ではSNSからの流入も重要な経路です。

直接流入

メールマガジンに掲載しているリンクやブックマークなどからサイトにアクセスすることです。

直接流入はリピーターが多く、リピーターが多いほど直接流入率が高くなる傾向にあります。そのためにも、ECサイトを長く運営することが重要です。

ECサイトにSEO対策が必要な理由

上記で解説したとおり、ECサイトの主な流入経路は、「自然検索」「広告」「SNS」「直接流入」で、それぞれにできる集客対策があります。

リスティング広告や、SNS上でインフルエンサーと呼ばれる人たちに商品・サービスをプロモーションしてもらう方法などは即効性があります。集客対策を行えば、すぐに流入が増えることでしょう。しかし、これらの対策は高い費用がかかります。また、集客対策をやめれば流入も途絶えてしまいます。

対して、自然検索のプロモーションのひとつである「SEO対策」は、即効性はないものの費用もほとんどかからず、上位に表示され続けていれば長期的な集客も望めます。

ECサイトをオープンしたての場合や、プロモーションに高い費用を出せないという場合にもおすすめの集客対策です。

ECサイトに効果的なSEO対策のやり方

ECサイトに効果的なSEO対策のやり方はいくつかあります。それぞれ詳しく解説します。

適切なキーワードを選定する

SEO対策を行ううえで、最も重要なもので基本中の基本です。ECサイトへのアクセスを増やすためにも、多くの方が検索しているキーワードを選定する必要があります。

しかし、検索結果が多すぎるビッグキーワードであれば、その分競合も多くなるので、検索結果が少なく、複数のキーワードからなるロングテールキーワードを狙いましょう。

例えば、ビッグキーワードが「ファッション」であれば、ロングテールキーワードは「メンズ カーディガン 夏 黒」などがあります。

また、なるべく競合が少ないキーワードや、選定したキーワードとよく一緒に検索されるワードを共起語として選定することも重要です。

タイトルにキーワードを入れる

SEO対策としてキーワードを選定したら、そのキーワードをタイトルに入れましょう。

タイトルは検索結果にも表示されますし、サイトに入ってまず目にするものです。

例えば、「メンズ カーディガン 夏 黒」と検索したにも関わらず、タイトルが「冬のカーディガンはこれがおすすめ」であると、探していたものとは違うと認識されてしまいます。

また、タイトルは検索順位にも大きな影響を与えるため、キーワードを入れていなければ上位に表示されないこともあります。ただし、文字数制限あり、簡潔にどんなサイトなのかを伝えることが重要です。キーワードに入り切らない魅力はディスクリプションで説明しましょう。

コンテンツマーケティングでファンを増やす

コンテンツマーケティングは、自社のコンテンツをサイトやブログ、メルマガなどのオウンドメディアで発信することです。自社やメディアのファンを増やすことで商品・サービスの購入に繋げる方法で、広告のように費用をかけずに行えます。

コンテンツマーケティングで効率よくアクセスを増やすには、既存サイトのドメインを使いましょう。

ECサイトでSEO対策を行うときの注意点

ECサイトでSEO対策を行ううえでは、注意しなければならない点があります。

以下では、詳しく解説します。

コンテンツを重複させない

他のコンテンツと完全に同じで合ったり、非常によく似たコンテンツは重複コンテンツと見なされていたりして、検索結果の低下や検索結果自体に表示されなくなることがあります。

ファッションのECサイトであれば、同じ商品の色違いやサイズ違いを別のページに登録していたり、複数のECサイトで販売していたりする場合には重複コンテンツと見なされることがあり注意が必要です。色やサイズ違いは同じページで販売するなど、引っかからないよう気をつけましょう。

サイトのセキュリティ対策を行う

ECサイトでは、支払いの際に氏名や住所、クレジットカードなどの個人情報を入力します。そのため、サイトのセキュリティ対策は万全に行いましょう。

最近では、ほとんどのサイトでSSLが使われています。SSLは、「Secure Socket Layer」の略で、データを暗号化するためのプロトコルです。SSLで暗号化されたサイトは「https」から始まります。検索エンジンによっては、SSLが適用されていないと警告が表示されることもあります。安全に商品・サービスを購入してもらうためにはSSLの適用は必要不可欠です。

まとめ

日本のEC需要は今後ますます拡大していくとされており、競争が激しくなる中でSEOへの取り組みは非常に重要です。また、SEOには即効性がなく時間がかかるため、なるべく早く行うことをおすすめします。きちんと取り組みができれば集客アップ間違いありません。